翻訳ウラ話
教育というテーマに、「コーチ」「フィードバック」「録画」「振り返り」というKECでお馴染みの概念が絡んでいたので、ぜひ翻訳したいと思いました。悩まされたのはキーワードである "satisfactory" という表現です。「優良可」のように並べてならともかく、単独で出てくるのでどう訳したものか困りました。ダメではなく、そうかと言ってすごく褒めているでもなく、評価としてピンと来ない感じを出すために担当者間で議論を重ね、「よくできました」「ふつう」「まあ良し」などの案を出したうえで、最終的に「十分」を選択しました。
英語学習のヒント
みなさんよくご存じのビル・ゲイツの講演です。アメリカの有名経営者らしく、大勢を前にいかにも慣れた様子で、誰にでもよくわかる話し方をしています。「教室」や「教師」は身近な話題なので、内容も理解しやすいでしょう。途中で出てくる高校の先生の英語も聞き取りやすいです。学習用教材としていろいろな使い方が考えられます。ほとんどの文は短く構文的にも複雑ではありませんから、トランスクリプトを使って翻訳をしてみたり、音読をしながらビデオの音声を確認したりしても良いでしょう。リーディングには、たとえばビデオを見た後でこちらの関連記事を読むと、より理解が深まります。「ニューヨーク・タイムズ紙の記事が読めた」という自信がつくのではないでしょうか。講演の内容を要約したり、感想や自分の意見を書いてみたりすると、ライティングの練習にもなります。
いずれの学習も、やりっ放しではなく、自分で振り返ったりフィードバックをもらったりすることができるとより効果的です。
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ビル・ゲイツ: 教師へのフィードバックでもたらせる変化
最近まで、教師が受けられる唯一のフィードバックは、年に一度の「十分」という一言だけでした。フィードバックや指導がなければ改善しようがありません。優れた教師でも適切なフィードバックによって改善できるところはあるとビル・ゲイツは言います。そしてそのようなフィードバックをすべての教室にもたらそうというビル&メリンダ・ゲイツ財団のプロジェクトを紹介しています。
(2013/8/4 字幕公開)
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