翻訳ウラ話
講演者がゆっくりと話しているということは、字幕作成の観点からすると、文字数に余裕があるということです。内容も易しく繰り返しが多いので翻訳そのものは短時間のうちに終わりました。非母語話者にはよくあることですが、ところどころ表現が微妙で解釈に幅ができてしまうところがありました。担当者間で「こういうことじゃないですかねぇ」と話し合いながら、できるだけ妥当と思われる解釈を選択しました。
英語学習のヒント
母語(オーストリアドイツ語)のアクセントが感じられますが、日本人学習者には意外と聞き取りやすい英語ではないでしょうか。一語一語を大切に、噛みしめるように語りかけてこられ、また、抑揚など表現も豊かなので理解しやすいでしょう。普段、日本語字幕を使っている人も、この作品はまず字幕をオフ、次に英語字幕をオンにして視聴してみてください。字幕1コマごとに一時停止して、英語を音読してみるのも良い練習になります。講演者の英語の中には、単語の発音や熟語の使い方など、いわゆる学校英語をきちんと学んだ形跡がありますが、見つけられるでしょうか。中学校の教科書を読み返したい気持ちになるかもしれません。基本をおさえるというのは簡単なようで、実はなかなかできることではありません。
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デヴィッド・スタインドル=ラスト: 幸せになりたいなら 感謝しよう
「私たち全ての人間に共通することは、幸せになりたいという気持ちを持っていることだ」と、修道僧であり諸宗教の研究者であるデヴィッド・スタインドル=ラストは言います。「幸せは感謝の心から生まれる」と彼は説きます。ゆとりを持ち、自分の方向性を見極め、そして何よりも感謝の気持ちを持つことについて、彼の教えが心に響きます。
(2014/2/9 字幕公開)
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