翻訳ウラ話
YouTubeで公開されて以来、アメリカではFacebookなどで"viral"と呼ばれる広まり方を見せ、大きな話題になっていた講演です。日本語字幕はそれから1年以上もお待たせしていた状態でした。この経験をきっかけに、それまでの、翻訳タスクが自然に舞い込んでくるのを待つという姿勢を見直し、気になる講演に日本語字幕が付いていないのを見つけたら、自ら働きかけてなるべく早めに翻訳しようと思うようになりました。
講演者の13歳という年齢と、原文の雰囲気にできるだけ見合う表現を日本語でも再現できるように工夫しました。スキーやスノーボード用語、雪に関する語は日本語で知らなかったものが多く、勉強になりました。
英語学習のヒント
堂々とした魅力的な講演ではありますが、英語学習に使うとなると話は別です。これに限らず、子どもが話す言語を成人の言語学習に使うことには無理があるでしょう。たとえあなたが13歳でも、ESL環境にいるとしても、子どもを相手に英語を話す必要に迫られていても、英語学習という目的に限っては、大人の話す英語を使って学習することをお勧めします。
発音が聞き取れなかったり、意味がわからないところがあっても決して落ち込まないでください。あなたの英語力のせいではありません。
往々にして子どもは発音が甘く、母語話者でも聞き取りにくいことがあります。これは発達段階の子どもの口腔内に言葉を話すのに向かない構造的な特徴があり、舌や唇の使い方もまだ上手ではないせいです。また、子どもは周囲の人の言葉づかいを真似て言語を獲得していきますが、社会行動の範囲が狭いので、たとえば方言や身内だけで通じる用語などがどの範囲までの人になら理解され、どこを超えると理解されないかの判断がつきません。このように考えると、自分の母語を外国語として学習してきた人に対し、相手にわかる話し方をするというのがいかに高度なことか実感できるのではないでしょうか。
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ローガン・ラプラント「ハック・スクーリング:ハッピーになるための教育」(TEDxUniversityofNevada)
なぜ学校では幸せや健康になることを教えないのでしょう。13歳のローガン・ラプラントは、自分が考えた「ハック・スクーリング」によって、重要かつ最も意義深い「幸せになる」という気持ちに子どもたちを導くことができると主張します。多くの大人は、子供は大きくなったら幸せになって当たり前と思いがちですが、それは違うとローガンは訴えます。幸せや健康になるというのは、何よりも優先されるべきことなのです。
(2014/7/10 字幕公開)
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