2016/09/08

#18. ケン・ロビンソン: 「教育の死の谷を脱するには」



翻訳ウラ話


「TEDと聞いて、真っ先に思い浮かぶのはこの人」という視聴者も多いのではないでしょうか。解説の必要はありませんね。字幕公開から2年半が経った2016年春には、実際にDeath Valleyで約10年に一度のSuper bloomが起きました(参照)。そのニュースを聞いて、改めてこの講演を見返したのでした。



英語学習のヒント


イギリス英語、イギリス人らしいジョークの織り交ぜ方、しかもアメリカでアメリカ人を相手に話しているという点に注目してください。英語母語話者同士の異文化間コミュニケーションが感じられるでしょうか。

英語は聞き取りやすく、理解しやすいものです。使われている語も基本的なものが多いので、もし知らない語があったらきちんと辞書を引いて覚えておきましょう。記憶は一度見ただけではなかなか定着しませんから、たとえば新しい単語なら、意味を調べてイメージする、文字を見ながら発音する、文字を見ないで発音する、文を作る、作った文を読む、会話の中で使う…というように、いろんな角度から脳に刺激を与えるようにしてください。

インターネットのおかげで、学ぶ機会や教材はいくらでも手に入るようになりました。講演者が勧めている「読みものリスト」も良質なものがそろっていますよ。学習者にとっては、自分で自分の創造力を開花させるチャンスがいつでもどこにでもあるということです。ただし英語学習に関する情報は玉石混淆でもありますから、質の高いもの、自分の目的や個性に合ったものをしっかり見極めて、労力や時間をムダにしないようにしてください。KECは自分の可能性を信じて学び続けようとする学習者を応援しています。


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ケン・ロビンソン: 「教育の死の谷を脱するには」

Japanese translation by Yasushi Aoki, reviewed by Emi Kamiya

人の精神が豊かに花開くために必要な3つの条件と、現在の教育風土がいかにそれに反したものであるかをケン・ロビンソン卿が語ります。可笑しくも心動かされるこの講演で彼が示すのは、私達の直面している教育の「死の谷」をどうすれば脱することができるのか、どうすれば若い世代を可能性の土壌で育むことができるのかということです。

(2013/10/3 字幕公開)

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