2016/08/27

#11. リタ・ピアソン「すべての子どもに強い味方を」



翻訳ウラ話


独特のテンポとユーモアで会場の人々の心をグッとつかみ、教育者としてたっぷりの愛情をバンバン投げつけてサッと去っていく姿がカッコいいと思いました。講演の勢いそのままに、訳はあっという間に出来上がりました。日本語字幕が完成し、1ヶ月あまりして飛び込んできた突然の訃報(参照)。力強い声が耳に残っていただけに、とてもショックだったのを覚えています。



英語学習のヒント


African American Vernacular English (AAVE、いわゆる黒人英語)に憧れる学習者もいますが、特別な事情がない限り、日本人学習者がこのタイプの英語をターゲットに学習を進めることはとても少ないでしょう。発音やイントネーションにはっきりした特徴があります。AAVEは文法にも特徴がありますが、この講演者は教育者ということもあり、文法としては標準的と考えて差し支えありません。

話し方を真似することはなくても、特にアメリカではこのタイプの英語に出会うことも普通にありますから、その予定がある学習者は慣れておくとよいでしょう。ビデオを再生しながらインタラクティブ・トランスクリプトを使うと、文ごとに発音が何度でも確認できて便利ですよ。イディオムなど、意味のわからない表現があったらまずは辞書を引き、見つからなければ日本語字幕を利用してください。


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リタ・ピアソン「すべての子どもに強い味方を」

Japanese translation by Emi Kamiya, reviewed by nobuyuki umeji

40年の教師経験の中で、リタ・ピアソンにこう言った同僚がいました。「子どもを好きになる手当ては貰っていない」。それに対し彼女は「子どもは嫌いな人から学ばない」と反論します。教育者に向けて、生徒たちを信じ、生徒たちと実際に人間同士のつながりを持つ大切さを語った熱いメッセージです。

(2013/5/11 字幕公開)

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