2016/08/15

#80. 文法なんて、どうでもいい? — アンドレア・S・カルード



翻訳ウラ話


私は英文法についてアメリカで学んだため、文法用語のほとんどを英語で知りました。今回、日本語の訳語をひとつひとつ確認し、文法用語を英語で学んだのはラッキーだったなと思いました。日本語の文法用語はピンと来ないものが多いと感じたからです。たとえば、話し手・書き手の気持ちや態度を指す"mood"は、日本語では「法」と呼ぶようなのですが、少なくとも私にはわかりにくいと思われました。字幕では「ムード」を使っています。



英語学習のヒント


英語を学習する人のうち、文法が苦手な人や、「なんで文法やるの?」という疑問を持つ人にぜひ見ていただきたい内容です。英語もやさしくわかりやすいので、英語字幕を使って聞き取りの練習をしてもいいかもしれません。

KECでは、受講のプロセスとして真っ先に会話をしていただき、そこから文法を含む様々な課題を発見し、その課題に基づいて学習計画を立てていきます。文法というと書き言葉のイメージが強いかもしれませんが、ビデオで説明されているとおり、書き言葉・話し言葉のどちらであろうと、文法は決して「どうでもいい」ものではありません。

会話と文法についてご興味のある方はこちらの記事もどうぞ。


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文法なんて、どうでもいい? — アンドレア・S・カルード

Japanese translation by Emi Kamiya, reviewed by Riaki Poništ

書き言葉の基準となる文法的なルールのすべてを、話す時にも覚えておくのは大変ですよね。「犬と私」と言う場合、どんな時は「the dog and me」が正しく、どんな時は「the dog and I」とすべきなのでしょう? 実際のところ、どうでもいいのではないのでしょうか? 言語学において、規範主義と記述主義の文法観は大きく異なります。両者の間で長年交わされてきた議論に、アンドレア・S・カルードが飛び込みます。

(2016/5/8 字幕公開)

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