2016/08/21

#5. ジュリー・バースティン「創造力を育む4つの教訓」



翻訳ウラ話


陶芸、文学、映画、絵画、彫刻、写真と、芸術の範囲内で話題が次々に飛ぶので、語彙や訳語、人名の日本語(カタカナ)表記の確認に追われました。一部、最後まで事実確認がとれなかった箇所がありましたが、講演者の意図するエンターテイメント性を重視してそのまま残しました。芸術に造詣の深い話者の、自らの感動を共有したいという想いを載せた口調を、できるだけ日本語にも反映するよう心がけました。



英語学習のヒント


講演者はラジオ・パーソナリティでインタビュアーというだけあって、これぞ「聴かせる英語」という雰囲気です。発音は明瞭、速度もほどよく、抑揚がしっかりめについているので、聞き取りやすいでしょう。講演の構成としても、具体的なエピソードで聴衆を惹きつけ、情感あふれる描写で聞いている人の頭の中に風景や色、におい、質感などを想像させるテクニックはさすがです。日本語、英語にかかわらず、人前で話す機会がある人にとっては参考になるでしょう。

英語そのものは難解ではありませんが、芸術、歴史、地理などの背景知識がないとちょっと筋を見失ってしまうところがあるかもしれません。 Transcriptをさらっと読んだだけだと、わかったようなわからないような感じになりそうです。わからなくなったらパラグラフの最初に戻り、1文ずつ丁寧に読みなおすようにしてみましょう。さらっと読んだときには見逃していた発見があるかもしれませんよ。


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ジュリー・バースティン「創造力を育む4つの教訓」

Japanese translation by Hitomi Takimizu, reviewed by Emi Kamiya

ラジオ司会者のジュリー・バースティンはクリエイティブな仕事をする人々と対談しています。課題や自己不信、喪失に直面しながらも、そこから創造力を働かせた人たちが伝える4つの人生訓を紹介します。映画監督ミーラー・ナーイル、作家リチャード・フォード、彫刻家リチャード・セラ、写真家ジョエル・マイエロヴィッツの話を聞いてみましょう。

(2013/3/11 字幕公開)

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