2016/08/21

#4. ピーター・サウル:死に方を話し合おう



翻訳ウラ話


1文が長いことを除けば、構文として複雑でもなく、わかりやすい内容で訳しやすく、比較的短時間のうちに仕上がりました。数ヶ所で固有名詞が使われていますが、会場の文化内では共有されていて効果的な表現が、日本語字幕では再現しにくいため、カテゴリーを上げて一般名詞で対応するなどの工夫をしています。



英語学習のヒント


教養の高いオーストラリア英語話者の良い例です。耳で聞いた後、英語字幕を見て確認すると「意外と難しくなかった」と思われるのではないでしょうか。「やっぱり自分のリスニング力が足りないんだ…」と落ち込まないでくださいね。それはあなたがオーストラリア人のアクセントに慣れていないせいかもしれませんし、講演者の口調がソフトで淡々としており、普段リスニング教材などで聞き慣れているタイプの英語と比べると、抑揚が少ないせいかもしれません。

深刻な内容を丁寧に伝えながら、話し方に講演者の優しさやユーモアのセンスがにじみ出ていて、好感が持てます。聴衆が聞き入っているタイミングで"Enjoying it so far?"などとジョークを挟めるのも、話者に自分を客観視する余裕がある証拠です。日常的に英語を使う学習者は、いつも明るく楽しい話ばかりをしていられるわけではありませんから、いわゆる“語学の教材”から離れて、こうした話し方に触れておくことも、ときには必要かもしれません。


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ピーター・サウル:死に方を話し合おう

Japanese translation by Kyoko Florendo, reviewed by Emi Kamiya

「死ぬこと自体は変えられないが、『死を占拠』することはできる」というのはピーター・サウル博士の言葉です。終末期医療について希望を明確にすることを勧め、そのきっかけとなる2つの問いかけを提案しています。(TEDxNewy にて収録)

(2013/3/1 字幕公開)

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