2016/10/04

#90. ナディア・ロペス: 学校を開く理由、それは刑務所を閉鎖するため



翻訳ウラ話


都市部の教育問題について、私自身は直接携わってはいませんが、ニューヨークで教育に関わっていれば自然に見聞きする機会があるものです。また、周りに『Humans of New York』を読んでいる人もたくさんいます。というわけでこの話題には馴染みがありました。講演の中で紹介されている少年の記事はこちらです。

ひとくちに教育といっても、このタイプの公教育と、日本人向けの英語教育のような教育にはさまざまな違いがあります。私は大学院で言語学系ではなく教育を学ぶ道に進んだので、国・地域・個人などの規模、公的・民間の別、政策・開発・管理・教職などの立場、幼児教育から高等教育、生涯教育といった場面、科学・人文・芸術などの教科、マイノリティなど社会的側面、オンライン・オフライン・ハイブリッドなどといった、それぞれに異なる視点から教育を推進しようとする仲間たちと出会うことができました。この講演を聞きながら、何人かの顔が思い浮かびました。



英語学習のヒント


講演は約7分と短く、ゆっくり丁寧な話し方で、語彙も易しいので、字幕なしで内容を理解できるか試すのに良いのではないでしょうか。ところどころにAAVE(黒人英語)の特徴的な発音が見受けられるので、慣れていないと聞き取りにくいと感じるかもしれません。その部分は英語字幕やインタラクティブ・トランスクリプトを使って確認してみてください。

やや曖昧なところや、背景を知らないと理解しにくい部分があるので、詳しく読み込むなど分析的な作業には向かないでしょう。学習としては、気になった語を辞書で確認し、「聞いてわかる」というところまでに留めておく程度で良いと思います。


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ナディア・ロペス: 学校を開く理由、それは刑務所を閉鎖するため

Japanese translation by Kazunori Akashi, reviewed by Emi Kamiya

私たちにとって子供たちは未来であり、子供自身がそれを信じることはとても重要です。ナディア・ロペスがニューヨーク市で最も行政サービスが行き届かず、暴力がはびこるブルックリンのブラウンズビル地区に学問のオアシスを開いた理由はそこにあります。彼女は子供たち全員の素晴らしい才能と能力を信じているのです。モット・ホール・ブリッジズ・アカデミー初代校長の(そしてブログ『Humans of New York』で有名になった)彼女は、私たちに元気を与えてくれる短い話を通して、「学徒たち」が自分と家族の明るい未来を描くために、どのように手を差し伸べているかを語ります。

(2016/10/4 字幕公開)

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